「羊蹄山のおまけにちょっと寄ってみようか」――そんな軽い気持ちで向かった樽前山。

ところがどっこい、登ってみれば想像以上にスゴイ山でした。

日本二百名山の名にふさわしく、人気も実力もピカイチです。

平日だから駐車場も空いてるだろうと思っていたのに、七合目の🅿️はびっしり満車！

私たちの前を4台の車が山道を上がっていき、なんとか停められたものの、帰る頃には路駐がずらり。

「人気ありすぎ」もここまでくると、もはや観光地レベルです。

登山届けを出して、いざ出発。

登り始めてすぐに樹林帯を抜け、あとは火山らしい荒々しい風景の連続。

振り返れば支笏湖、遠くには太平洋。

それに一昨日悪天候で撤退した羊蹄山が恨めしくも晴れている。

「これぞ北海道！」という雄大な眺めを楽しみながら、じわじわ高度を上げていきます。

外輪山にたどり着いた瞬間、目の前に現れたのは――ドーン！と威風堂々の溶岩ドーム。

あまりのスケールに「おまけどころか、こっちがメインディッシュじゃないか」と思わず声が出ました。

登る途中、羊蹄山がくっきり見えたときは胸がいっぱいに。

雨で途中撤退したことにも不思議と納得し、「また元気になったら登りに行こう」と前向きな気持ちに。

羊蹄山に“ふられた”おかげで、樽前山に“恋して”しまったようです。

天気にも恵まれ、風も穏やか。溶岩ドームの迫力にパワーをもらいながら、

「こんな山を歩ける自分って幸せだなぁ」としみじみ感じました。

今回は時間の都合で東山だけでしたが、次はぜひ西山にも挑戦したい！

百名山じゃなくても、心を動かす名山はある――

そう実感できた、最高の北海道遠征になりました。